高金利通貨(TRY / ZAR / MXN)×キャッシュバックの注意点|スワップ狙いの落とし穴とリスク管理
トルコリラ(TRY)、南アフリカランド(ZAR)、メキシコペソ(MXN)などの高金利通貨は、
「スワップがたくさんもらえる」「キャッシュバックも付けば最強では?」と感じやすいジャンルです。
しかし実際には、通貨自体の長期下落トレンド・急落リスク・スプレッド拡大など、注意すべきポイントが非常に多いゾーンでもあります。
目次|高金利通貨×キャッシュバックの注意点
1.「スワップ+キャッシュバック最強説」が危険な理由
- 表面的には、スワップ+キャッシュバックで毎日お金が入ってくるように見える
- しかし、通貨自体が長期的な下落トレンドに入ると、スワップ益以上の評価損を抱えやすい
- 含み損を抱えた状態で「もったいないから」とポジションを放置し、ロスカット水準ギリギリまで耐えてしまいがち
2.高金利通貨ならではの主なリスク
- 急落・ギャップリスク: 政治・金融政策のニュースをきっかけに、一晩で数円単位の急落が起こることも。
- スプレッド拡大: 流動性が薄い時間帯や不安定な相場で、スプレッドが一時的に大きく広がる。
- ロットの誤設定: 「スワップが多いから」とロットを増やしすぎ、含み損と必要証拠金が膨らんでいく。
- 長期的な通貨価値の下落: 経済構造の違いから、長期的には対円・対ドルで下落していく通貨も多い。
3.それでも高金利通貨を運用する場合のリスク管理
- スワップ狙いの元本は、「最悪失っても生活に支障が出ない額」に抑える
- ロット数を固定し、ナンピン・マーチンで安易に追加しない
- 一定の評価損・下落幅に達したら、損切り or 撤退するラインを事前に決める
- メジャー通貨やゴールド・指数など、他の安定した戦略と組み合わせる
4.ポートフォリオの中での「立ち位置」を決める
高金利通貨は、ポートフォリオの「スパイス」程度にとどめるのが現実的です。
収益の土台は、メジャー通貨や、ゴールド、株価指数CFDなど、
ある程度統計が取りやすく、キャッシュバックとの相性も良いジャンルで作っておくと安心度が上がります。

